松ちゃんの腹立つこと(クラクション編)
ダウンタウンのフリートーク。
松「しかし、世の中腹立つこともありますよ」
浜「あっ、なにがいや」
松「めちゃめちゃありましたよ」
浜「なにがあったの」
松「車を乗っていました!」
浜「うん」
松「ほんなら、狭い道があるんですよ。もちろん車は進入禁止じゃないんですよ。ほんなら、おばはんとガキが、ミカン箱みたいなコマがついたみたいのを“ガラガラガラ”と、ガキが。おばはんもそれを(見ながら)“フン、かわいいわね”みたいな感じで」
(松本笑う)
松「(車道の)ど真ん中を!“なにしてんの?”と思って」
浜「まぁええやん。後ろ気づいてないんやろ」
松「全然気づいてないんですよ!さあ、ここで質問です!あなたたち、車に乗っている立場として、あなたも(浜田も)そうです。どうします?」
浜「いや、“ファッ”てやれば《クラクションを鳴らしてみれば》いいんじゃないんですか」
松「やりますよねぇ!!」
(観客笑う)
浜「そんな“バー!”とはやれへんで」
松「はい、コレいいこと言った!やりましたよ!やりましたよ!もう、できるだけ“ファッ”とやりますよね」
浜「はいはい」
松「でもね、コレ考えてみてください。“大きいクラクション鳴らしやがって”とかってよく言うでしょ。(でも)クラクションの音は、どうしたって一定なんです!」
浜「そりゃそう」
松「長さの問題なんです!」
(観客笑う)
松「おばはん“グワッ!《と睨み付けてくる》”」
(観客笑う)
浜「そんな、そんな顔じゃなかったでしょ」
松「“おいおいおい。勘弁してくれ”と。“歩道やないんや”と。でも、そこは僕も大人ですから」
浜「そりゃそう」
松「昔みたいに“ああ?!”とは言いませんよ」
浜「言わへん、言わへん」
松「窓をフワーっと開けてね、“なに?”って。ほんなら、おばさんが《大きな声で》“子どもがびっくりしてるじゃないですかー!!”」
(松本あきれて笑う)
浜「ほんでほんで、どうしたの」
松「それならまだ僕、そのおばさんと話をね、できたんですけど。ここへなぜか知りませんよ、町内のノリなのか近所付き合いなのか知らんけど、デッカイ犬連れたおっさんが、“おいおいおいおい!”って来て、“タレントだったらなにしてもいいのか?!”“ええー?!!”」
(観客笑う)
(松本あきれて笑う)
浜「やめい」
松「“そうなん?タレントやからやったの?俺は?”」
(浜田笑う)
浜「というかお前、ホンマついてないなぁ、そういうの」
松「なんなんでしょうねぇ?ほいで、“子どもがびっくりした!子どもがびっくりした!”って言うんですよ。でも、子どもも、そのおっさんの連れてる犬もこんなん《状況を理解していない顔》なんですよ」
(観客笑う)
松「なんにもびっくりしてないし!」
浜「おもしろいなぁ」
(浜田笑う)
松「じゃあな、じゃあ百歩譲ってですよ、子どもがびっくりしたとしましょうよ。僕のクラクションで。全然してないですよ。(でも)子どもがびっくりして、なぜアカンの?」
浜「うーん」
松「子どもってびっくりしたらアカンの?この先、あの子どもをびっくりさせんように育てることは、無理ぃ!」
(観客笑う)
松「クラクションを聞かさずに、大人まで成長させることは、無理ぃ!!」
浜「うるさいな!」
(観客笑う)
松「でしょ?!どうすんの、どうすんの、どうすんの?じゃあ、クラクションってなに?クラクションってなに?What's クラクション?!」
浜「うるさいねん」
(観客笑う)
松「なに?クラクションってなんなの?じゃあ、車に乗ってて、青信号に気づいていない前の車がいました。鳴らしたいよね?鳴らしたいよね~?」
(観客笑う)
松「でも、“その前の車に子どもが乗っているんじゃないだろうか?“ファッ”ってやったらびっくりするんじゃないだろうか?!”」
浜「うるさい!もうええねん、もう!」
松「友達と待ち合わせに来ました。友達は気づいていません、車で来ているの。““ファツ”ってやろうかな?……ん?待てよ、こっちに子どもがいるかもしれないぞ?子どもをびっくりさせたらいけないからなぁ!”……生活できませーん!」
***解説***
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」より「フリートーク」
放送年不明。