松本「僕は人の話を聞いてないことが多い」
松本人志の著書『哲学』より引用
僕は、「いつも何かを考えながら喋っているように見える」と人からいわれることがある。
たしかに、そうかもしれない。
自分の感覚でいうと、頭の中に何個か考えがあって、そして、その場でそのうちのどれを喋ろうかと選んでいる感じなのだ。
これは、ふだん舞台の上でトークしてるときも同じで、だから僕は人の話を聞いていないことが多い。
あんまり自分の番組のオンエアチェックはしない方なのだけれど、たまに、なんかの拍子でぱっとテレビを見たときに、「あれっ、このとき浜田はこんなことゆうてたんや」と気づくことがよくある。
相方の話すら聞いていないのだ。
まあそれは、僕が考えてる間、浜田がちゃんとやってくれてるから、安心して考えていられるということなのだけれど。
トークのときはおろか、漫才のときですら、僕は考えながら喋っている。
他の漫才の人が聞いたら、びっくりするかもしれないが。