ダウンタウンの漫才〜若手時代と今後〜

ダウンタウンウッチャンナンチャン笑福亭鶴瓶のトーク。

ダウンタウンが「お笑いスター誕生!!」に出演した時(1985年)の映像が流れる。

 

南「どうですか、自分で見て」

浜「ツッコミって難しいのよね。こうやって見ると。経験ですよ、コレやっぱり」

南「ここに自分がいたら、全然違いますか?」

浜「ああ、それは違うやろね。入るところとか」

南「"おい浜田君、違うで"とか」

浜「"遅いで!"とか」

(南原笑う)

浜「ボケって変わらないんですよ、こうやって見ても。やっぱりツッコミって下手やもん」

南「はあ」

松「今見て一番面白かったのは、(浜田が当時噛んだ)"あとで電話してキュル"の部分やね」

浜「まぁまぁ、な。(君は)口調は変わらないけど、顔パンパンやったな」

鶴「顔、ブッサイクやったなぁ」

(松本笑う)

 

ダウンタウンの今後の漫才について。

 

鶴「また、いっぺん何かの機会で漫才やろうとは思わへん?」

(観客から「聞きたい」の声)

鶴「ネタ決めてっていうのは」

南「いとこい師匠、面白かったですよ、この前。七十(歳)にもなってねぇ」

浜「でも、途中何言うてるのか分からないんでしょ」

南「いやいや、ちゃんと分かりました」

松「お前、そういうとこ直してかなアカンで」

(浜田が松本の顔を見る)

松「そんなん言うたらアカン」

(一同笑う)

鶴「そう。注意していかなアカンよ。そんなものは」

…中略…

松「漫才ねぇ。でもこれねぇ、プレッシャーありますよー。だって、ネタ滑られへんでしょ」

鶴「そら、滑られへんわ。でもまぁ、普段がこうやって二時間でもなんぼでもずーっと喋っていかれるんだから、これでドーンドーンくるねんから、別に型を決めずにやらんでもいいってこともあるわな」

松「うーん」

鶴「普段がそやねんから」

松「そうそう。だから「ガキ」をやってるでしょ。あれと漫才がどう違うんだろうって」

鶴「多分一緒やねん。あれが漫才だと思うねん」

松「いやぁ、多分ネタを一生懸命考えて漫才をやったほうが、「ガキ」のノリの良いときより、負けるかもわからんでしょ」

鶴「そらそうやな。それと、見てる人間に"ネタ決めはったんやな"と思われることが」

松「ちょっと、照れるんです」

(観客笑う)

松「"はい、漫才はいりまっせー。いやぁ、最近ねぇ"となったら、もう!」

鶴「そらそう。自然さがないもんね」

南「それに比べて、いとこい師匠は自然とはいりましたよ。それがすごいなぁって」

松「いやぁ、すごいですよ。あの人らは。な?《浜田に声をかける》」

浜「はい」

(観客笑う)

 

 

***解説***

「いろもん」より

 

1998年放送。